これは丁度6年前の2013年7月7日に書いたものですが
一部加筆修正してブログでシェアすることにしました。
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私には、今までの自分が覆されて、生まれ変わるほどの衝撃的な出会いをしたことが2つあります。
その1つが、BRIDGEというイベントでした。
(もうひとつについてはまた別の機会に)
私はとても偏った人間でして、興味のある分野にはとてもマニアックになるのですが、
興味のない分野には、それを完全にシャットアウトし、その分興味のあることに没頭するのが効率的だ、という考えを持っていました。
その排除している分野のひとつが歴史、政治、経済など、教科でいえば社会科全般。
テレビもほとんど見ないので、誰もが当たり前に知っているような事もニュースも知らず、
SNSや他人からの情報で時事を知ることがほとんどです。
そんな私に訪れたBRIDGEとの出会い。
BRIDGEとは、HEAVENESE (へヴニーズ)という音楽一座が発信している歴史から日本精神を学ぶイベントです。
HEAVENESE@Dubai 2018/9
以下BRIDGEのサイトより抜粋
↓
Bridgeとは、HEAVENESEがプロデュースするエデュテイメント・ライブです。
エデュテイメント( edutainment)とは、エンターテイメント(entertainment)でありながら、教育(education)として機能するタイプのものを意味しています。
BRIDGEは、各回ごとのテーマに沿って、HEAVENESEの音楽と、まるで『講談師』のようだと評される座長マレのドキュメンタリー・トーク、そしてコントやスキットによる笑い、さらには、涙が溢れる感動秘話などの要素が複合的にからみあい、ドラマチックな歴史絵巻として展開する約2時間のプログラムです。
学校では教わらない隠れた歴史のヒーローや、時事問題など、取り上げられるテーマは幅広く、楽しみながら歴史/社会、そして道徳などを学習できる全く新しいタイプの教養ライブとして人気があがっています。
毎回会場には子供からご年配まで、あらゆる世代の人々が来場されます。
お子様連れ大歓迎のライブです。
また、外務省後援による「民間音楽外交」事業であるため、毎回平均10カ国程度の駐日大使、及び大使館関係の方々が来場され、国際色豊かな雰囲気の中、プログラムは英語による通訳対応となっています。
つまりBRIDGEとは歴史上の人物にフォーカスをあてそのストーリーを、エンターテインメントというツールを通して学ぶイベント。
なので、とてもわかりやすく、なおかつグーーッとその世界観に引き込まれていくのです。
ですが、基本的な歴史について本当に無知で、まだ歯も生えていない離乳食レベルの私にとって、それは硬い硬いせんべい。
はじめは食べることおろか、噛み砕くこともできませんでした。
そこで語られる聞いたこともない言葉を、頭の中で漢字変換すらできないから、言葉の意味も想像できない。。。
はじめは、辞書片手に必死で聞いていました。
でも、全部が理解できなくても、そこに出てくる歴史上の人々の生き方は、
私を変えるには十分な力を持っていました。
家族を愛し、郷土を愛し、日本を愛していた人たちの熱い思い。
自分とはあまりにもかけ離れているその姿勢。
ひとつひとつ知るたびに、こんな人たちがいたのか!と感動で心が震え、それと同時に自分の生き方を問われ続けました。
私には、無条件に家族や先祖や故郷を愛するという感覚がとても薄い、と自覚しています。
それは、幼少期の体験や中学までに転校を7回したことなどが影響しているのでしょう。
さらに国を愛するという感覚は全くもって皆無でした。
小さい頃から、アメリカのドラマや映画が大好きで、尊敬している小説家もアメリカ人。
日本のアニメやお笑い番組以外は、映画を含めほとんど見たことがなく、テレビのニュースは心が痛むので観ないし新聞も読まない。
そんな偏った情報の中にいる私が、国に対して何かを思うなんて思考はなく、徹底的な個人主義の生活の中にいたのでした。
HEAVENESE BRIDGEで学びながら、私は無知ゆえに自虐史観が無いのだ、とある時まで思っていました。
(※自虐史観:日本の歴史の負の部分をことさらに強調する一方で、正の部分を過小評価し日本を貶める歴史観)
しかし、実はこの無知は「無関心」による結果。
「無関心」ということが、実は自虐史観で育った現代の「実」なのだ、と自覚するようになりました。
GHQ(1945年ポツダム宣言の執行のため日本に設置された連合国機関)が意図したウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(戦争についての罪悪感を日本人の心に植えつけるための宣伝計画)には、こんな「実」があったのだと。
そう思うと、本当に恐ろしくなりました。
歴史を知らないということは、自分がいま生きていることが、過去からの連続の中にあるという視点を見失わせます。
そこの連続がなければ、未来への連続観も希薄になっていく。
天皇は何をしている人なのか
なぜ戦争が起こったのか
大和魂とは何なのか
学んでいくとは何なのか…。
私と歴史上の人々との出会いは、私たちが受け継いできたもの、そして受け継いでいくべきものを示し、必死で考える視点を与えてくれました。
それからは、観るドラマ、映画、そして読む本は、歴史に関するものに少しずつ変わっていきました。
その中で、歴史的な無知さによって人を傷つけた愚かな過去の自分に、打ちひしがれてしまうこともあります。
知らないということは、罪を生む。
教育がいかに大事かを教えられる日々です。
そして自分でも驚いたのが、歴史を知るようになると、政治にも興味が出てくるようになり、さらにいろいろな事が今までよりも立体的に理解できるようになってきたのです。
「知らなければならない」のではなく「知りたい」と180度変化した自分に、興奮しっぱなしなのです。
まだまだ、知らないことだらけですが、この1年で乳児から小学1年生くらいにはなれたかもしれません。
先人の生き方、知恵をもっともっと学んで、私が命を懸けてするべきことをやり続けたい。
先週、私は殉国七士廟(じゅんこくななしびょう)の前に立っていました。
(※東條英機さんをはじめとする東京裁判で死刑を執行された7名が祀られているお墓)
1年前はその名前すらも知らなかった東條英機さんたちに思いを馳せていると、私の中に息づく熱い大和魂が溢れてくる。
「私は受け取りました。必ず次に受け継いでいきます。」
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これを書いてから6年たった今、私の歴史の知識は中学生レベルくらいにはなったのかな?
私のライフスタイルは、ちゃんと未来へのバトンタッチとなるものなのかな?
とちょっとドキドキしますがBRIDGEを知らなければ、
上杉鷹山、二宮尊徳、横井小楠、安岡正篤、阿南惟幾、河井道、新島 八重、昭和天皇、
その他多くの偉人たちが、私の人生に大きな影響を与えることも無かったでしょう。
その出会いがなければ今の私の活動は無いと言えます。
なので本当に感謝であり、これからも歴史から多くを学んでいきたいのです。
BRIDGEは、あれから私の微々たる成長とは比べ物にならないくらい
進化をし続けていて、毎回、感動と笑いと力を与えてくれています★
そしてそして!このBRIDGEは、外務省も後援しているのです!
この稀有なEdutainmentを一人でも多く人に一度は経験してほしい!
そんな教育イベントなのです。
HEAVENESE PV
もののふの義 "The Righteousness of the Samurai"
HEAVENESE@Dubai 2018/9
(写真撮影 竹原直子)