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クリエイターに共通する大切なこと

先日、脚本家の山本むつみさんの講演会に参加してきました。

山本むつみさん.jpg

山本むつみさんは『ゲゲゲの女房』や『八重の桜』などで有名な脚本家ですが、

テレビオンチな私でも知っています!

(生まれて初めてみた大河ドラマが八重の桜だったから♪)

とても魅力的な脚本を書くんですよね〜♪

(ド素人の私に言われても・・・)

八重の桜でも何度涙したことかっ!

昨年、ちょっとしたきっかけでお話をさせていただく機会があって、

その時になんてステキな方なんだろうって思ったんですよね。

シナリオセンターという脚本家のための学校が主催しているイベントで

〜創造者たちの引き出し=ミソ帳を増やすための公開講座「Theミソ帳倶楽部」〜

というのをやっていて、今月は山本むつみさんがゲストスピーカーだったので

参加してみたのでした♪

参加者は基本的にシナリオを勉強している人たち。

多分、素人は私だけだったかも・・・という空気でした(^ ^)

でも、切り口はシナリオだけど、話されている内容は

普遍的というか、多くのことに共通することだなぁと思いながら

一番前の席で、何度も頷きながら聞き入っていました。

その中で、最後のまとめとして、

『 ”脚本家になる条件” と ”ドラマのヒロインになる条件” は実は似ている!』

とおっしゃっていて、いくつかポイントを話してくださりました。

その一部をシェア。

(MyMemoから書いているので、一言一句同じではありません。あしからず)

1.諦めない!

『八重の桜』の主人公の八重は、どんなことがあっても諦めない人でした。

鉄砲が好きで好きで、いくらまわりがそれをやめさせようとしても諦めない八重。

もし八重が、鉄砲を諦めていたら、ドラマは先に進まない。

脚本家も同じ。

仁義なき戦いの脚本家である笠原和夫さんは

脚本家は忍耐を売りにする商売だとおっしゃっていました。

脚本を書くということは、大体は、思い通りにならないことが多くて、

自分の中の葛藤も含め、好き勝手はできない。

打合せも多くて、諦めないで忍耐強く粘り強く交渉していくことが必要です。

いやぁ、おっしゃる通り!

成功者とは最後まで諦めなかった人だとは、本田宗一郎さんの名言にもありますが、

ほんまに何度もくじけそうになってもやり続けた結果、

それが作品であったり、何らかの結果として現れてきますよね。

掃除機のルンバくんのように、ぶつかってもぶつかっても

動き続けた結果、目的が達成される。

時にスピードダウンはするでしょうし、

また時にはエラーで止まることもあるでしょう。

でも、諦めず進んでいく!

そうだ!その心だ!

2.他の人と違うことをする!

その人にしかないモノがあって、

それが目に見えてハッキリしてるもの(特徴・見た目などでも)であること。

人と違う何かができると、オンリーワンになれます。

八重も女性は薙刀だった時代に、一人だけ鉄砲を撃っていました。

また江戸時代は理数系は下に見られていて、

そのような時代に、理数系の極致な鉄砲を極めていきました。

みんなが右に行くときに、左に行くからドラマが生まれます。

ドラマは、多様性を持たせることが大事です。

シナリオも同じような題材のものは、不利になりやすいので、

他の人と違うという自分の武器は持つことが強みになります。

しかり!ですね〜。

山本むつみさんが「多様性」という言葉を使ったことに

個人的にはものすごくヒットしました。

この世は多様性の塊で、同じものなんてひとつも無いのに

時に同じことが大事かのように、

同じでないことに批判的になってしまうことってありますよね。 人の身体や心と接する機会の多い私も

この多様性ということをものすごく意識しています。

多様性があるがゆえに難しく、

多様性があるがゆえに貴いんですよね。

あっ!私の座右の銘『人はみな変態だ!』に通じますね〜♪

(と勝手にこじつける)

3.雑音を跳ね除ける!

世の中はうるさいもの。

自分がこうと決めたことをやり遂げるには、スルースキルが必要です。

もちろん、聞かなきゃならない意見もたくさんありますが、

スルーして自分の意見を通すことも必要です。

勝海舟も『批判はご勝手に』といっていました。

勝海舟さんは、

『俺の行動の良し悪しってのは、俺が自分で決めることだ。

あれこれ批判するのは”他人の勝手”ってもんだ。

俺の知ったことじゃない。人それぞれ意見が違うのは当然。批判はご勝手に。』

と言っていたらしいです。

これって、我が強い私はいつもかもしれない…

でも、他人の意見に時に傷ついたり翻弄されたりもする弱いヤツでもあります。

結局は、自分なりにそこにこだわる理由を落とし込んで、

ここだけは、自分自身であり誰にも譲れないとこなんだ!っていうのを明確に持つこと。

それ以外のところは必要があれば変更や修正しつつ、

ブラッシュアップしていけばいいんだろうな〜と。

これは、「諦めない」という事と両輪のように

バランスを持っていかなければならない視点やと思います。

4.知恵と知識が両方必要!

ドラマはとても影響力があるので、勝手な思い込みで作ると

人を傷つけてしまうこともあります。

ドラマは人を傷つけるものであってはいけない。

そのためには徹底的なリサーチ(知識)が必要です。

その知識を入れたあとに、その後知恵を使うのです。

100調べたうちの90は捨てるのが原則。

基礎知識があることが大事で、その基礎力があって、

想像力が生まれるのです。

これも本当にしかり!しかり!ですね。

よく講演の準備はその10倍の時間がかかる、といいますが

ほんま準備がすべてやな〜と思います。

私も自分の記憶力は弱いし、何度もインプットして準備しないと

授業なんてとうていできません。

そしてそれを元に新たなアイデアが生まれたりします。

そして、現場での仕事もそう。

たとえば、看護師として誰かのサポートをするとき知識とスキルは最低条件です。

(それは完璧であれということではなく、しっかりと準備しておけ!という意味で)

たとえば何度も点滴を失敗される人より、

1回で入れてくれる人に対しては信頼感は違ってきます。

同じ看護師でも、確実なスキルがある人や必要に気づいてくれる人に対して

患者さんは心を開いてくれたりします。

そこにはより親密で、治療効果を上げる相互関係が構築されていったりするのです。

そして、これも同じように、ベースがあるからこそ

患者さんにとってどうしたらいいのか?

という工夫やアイデアが新たに生まれてきたりするのです。

エジソンくんの言った『天才とは1%のひらめきと99%の努力』

ってことにもつながりますね〜。

勝手に自分のストーリーとつなげまくってますが、

学んだこと感じたことが自分のこととリアルにつながると、

それって実になっていくと思うんですよ。

なので、全部こじつけたった〜♪

今回の講演会では、ほかにもたくさんの叡智に富むお話をしてくださいましたが、

もっと知りたい方は、ぜひ彼女の講演や作品に触れてみてくださいね♪

ちなみに表題に『クリエイターに共通する大切なこと』と書きましたが

実はこれは特別な人を指してる訳ではありません。

世界一のベストセラーである聖書には、

人は神が神に似せて造ったと書いてあります。

その「似せて」という意味は、神の持つ創造性ということを含んでいるそうです。

そう。だから私たちひとりひとりは、日々創造性を働かせて生きています。

デザイナーとかクリエイターとか言われる職業でなくとも、

日々すべての中に、創造性はあるんですよね。

子育ての中にも、家事の中にも、友人関係の中にも、仕事の中にも…。

なので私は『すべての人に共通する大切なこと』として

これを伝えたかった訳です。

あ、なんか思ったことたくさん書いてたら超長くなってしまった〜。


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