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いのちのバトンタッチ

今日はちょっと重い話をします。

みなさんに見つめてほしいことがあるからです。

ブログもとても長いですが、ご了承ください。

先日、私の大切な友人のH夫婦に起こった出来事。

2人には、3歳と8か月の2人のかわいい息子さんがいます。

2週間前、下の8か月のひときくんが、乳幼児突然死症候群で亡くなりました。 その突然の大きな大きな悲しみと向き合い、もがきながら前に向かう家族。

H夫妻は、この経験を通して気づかされたことを

少しでも多くの人に伝えたいとその思いをFacebookに書き続けました。

なので、H夫婦の同意のもと、ここでもシェアさせて頂くことにしました。

Hさんの文章は、基本、個人情報以外は手を加えておりません。

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今日午前9時22分次男人時(ひとき)が、旅立ちました。

9ヶ月弱の短い命でしたが、本当にたくさんの思い出をくれました。 悪いとこ一つなく、元気に遊んで、寝たらそのまま逝ってしまいました。 ひときの心臓は途中、頑張って戻ってきてくれましたが、呼吸が戻ることはありませんでした。

出生日にお祝いコメントをいただいた方々、ありがとうございました。 これから3人での生活がまた始まります。 助けていただけると幸いです。

ぷにぷにのいつもにこにこした子がいたことをどこか覚えておいてやってください。

ありがとうございます。

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今日午前、人時の火葬をし、法要や精進落としを終え、先ほど帰って参りました。

今日は早朝妻と2人で散歩をし、

「ひときは笑ったらいつも笑ってくれたから頑張って笑って送り出そうね。」

と話し合いました。

しかしやっぱり現実はきつい。 泣き崩れている妻に寄り添うのが精いっぱいです。

でももう後悔したくないので、妻に「頑張ろう、頑張ろう」とささやきました。 自分ら2人に笑顔は無かったけれど、運ばれていく人時をしっかり見つめることはできました。

次はお骨になった人時と対面です。

妻の手をガッチリ握り小さな小さなお骨と対面しました。

きつい。 でも、ひとついいことがありました。 まだはえていなかった奥歯が4本 しっかり混ざっていました。

自分らはその奥歯と小さな小さな大腿骨をハンカチに包みました。

帰りの車中、長男源が自分らの膝の上で歌を唄っていました。

「もし、自信をなくしてくじけそうになったら、いい事だけいい事だけ思い出す」

何気ないその歌に励まされました。

ひときの事を思い浮かべると真っ先に浮かんでくるのは

自分が心臓マッサージしていた顔です。

そして自分は奥歯を噛み締める。 早く人時と一緒にいた幸せな時間の人時の顔が真っ先に出てくるよう祈っています。

連日見てくださった方、ありがとうございます。

明日は人時から教わったことを投稿しますので、どうか見てやってください。 よろしくお願いします。

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ひとくんが教えてくれたこと

①妻への感謝

妻(R)との夫婦関係は良くありませんでした。 子どもがいるから離婚しないもののお互いイライラしていて、

まともに会話もしていませんでした。 ひときが運ばれる直前も口論をしていたようです。

妻が息をしていない人時を発見し、救急車を呼びました。 自分が心臓マッサージや人工呼吸をやってる間、妻は源(3歳の息子)を抱っこしていました。

どんな思いで見ていたのか、想像を絶します。 本人はそこの記憶は飛んでいるようです。 救急車で運ばれ、自分はついていきました。 妻は源と遅れて2人で来ました。

自分と会うなり 「とうちゃんごめんなさい、とうちゃんごめんなさい。」 とその場に泣きながら崩れてしまいました。

寝ていた源を受け、自分も 「Rは悪くない、Rは悪くない」と背中をさすり続けました。 彼女はすごくつらい思いをしている。

人時といつも一緒にいるのです。

寝かせてほんのちょっとの、ほんのちょっとの彼女の時間に事は起こったのです。

本当に何にも悪くないんだよ。

そこから自分はRから全く離れず病院が移ってもずっと寄り添っていました。

でもね、Rは強くなった。 付き合い始めた頃は細くて、軽いケンカですぐ泣いてパパとママに会いたいって

すぐ言っていたな。

人時が亡くなって、3人組の警察から取り調べを受けました。 俺が頑張らなければと意気込んで始めは応対していましたが、

おんなじ質問の連続に自分はへろへろにうなだれてしまいました。 第一発見から前の日の夕飯、掛けていた布団、寝ていた位置、細かい質問を何度も何度も何度も何度も…

しかしRはしっかり答えていた。

警察がいなくなって自分は過換気(過呼吸)になりERに運ばれました。 情けない。

Rのそばにいてやらなきゃならないのに、もっと彼女に負担をかけてしまった。 ERをでて、彼女が待っていてくれました。

そこからはずっと一緒です。 手を繋いで毎日散歩もしています。 寝るときも手を繋いでいます。 何年も繋いでなかったその手はとても大きくなり、カサカサでした。

今まで本当にごめん。 こんなに頑張っていたんだ。 もうずっと一緒だよ。 一緒に協力して生きていこうね。

人時には仲の良い両親を見せてやれなくて本当に後悔しています。 人時、ごめんな。 教えてくれてありがとう。

これから妻と手を繋いで散歩にいってきます。

長文ありがとうございました。

みなさんにお願いがあります。

今日、奥さん、旦那さんと手を繋いでください。 明日では無く、今日。

相手は嫌がるでしょう。 でもこうゆう家族がいる、 8カ月で亡くなったけど夫婦を元通り以上のものにした子がいる。 と言ったら照れながら繋いでくれるはずです。

それも自分がひとくんから託された使命だと思います。

楽しみにしていますね^ ^

ひとくんが教えてくれたこと

②長男・源(げん)への感謝

源は人時に心臓マッサージをしてる間、妻に抱えられ「こわいこわい」と言っていたそうです。 わずか3歳の子どもが大人でも目を覆いたくなるような光景を見つめていました。

源はひときの事を本当にかわいがっていました。 朝起きると「ひときー、おはよー」とほっぺにキスを毎朝していました。 ひときはいつもキスされてにこにこにこにこしていました。 ひときも源のことが大好きで、いつもにこにこしながら源の後ろをハイハイで追い回していました。

源は人時が死んでしまったことは分かっていますが、「死」そのものが分かっていません。 人時が亡くなってから源は朝起きると「ひときは?上?下?」と聞いてきます。 遊んでいた友達とバイバイして、またいつか会えると思っているのかな。

火葬場で人時を待っている際、源は妻と私のところに寄ってきました。 自分も源と遊ばないとと思い、抱っこして3人でクルクル回りました。 源が楽しそうに笑って、自分らも笑いました。 すると、源は「ていたん笑ったね」と妻に満面の笑みでいいました。 源は妻の事をなぜか「ていたん」と呼びます。

その言葉は衝撃的でした。 源はあの日から泣いてばかりいた自分らに気を遣っていたんだな。 と猛反省しました。

その日の夜、妻と話し合って源の前では泣くの絶対やめようね、

源とたくさんたくさん遊んであげようね。 と約束しました。

源が一番つらいのです。 いつも人時と一緒にいた源が。 もう彼につらい思いをさせてはいけない。 本当にごめんね。

これからはたくさんたくさん遊ぼう。

源に本当に助けられています。 彼が居なければ自分らはどうなっていたことか。 これからは今まで以上に愛を注いであげたいと思います。

ひとくん、源にいちゃんの大切さ、気づかせてくれてありがとうね。

ひとくんが教えてくれたこと

③家族への感謝

うちの両親は中3のとき離婚しています。 母は再婚し、父は一人でいます。

自分が甘えられる人間はすごく限られていて、 そのなかの一人が父です。 今回の件でそれを気づかされました。

人時が救急車で運ばれ、妻と長男、母、祖母、弟夫婦が次々と来てくれました。 自分自身、妻の為にも絶対に泣いてはいけない。 と涙はみせなかったと思います。

人時が病院を移り、父が待っていてくれていました。 「どうした!」と父は自分をキツく抱きしめました。

泣きました。

子どものように父の上で大声を出して泣きました。

後から妻に聞いたら、

「ああ、父ちゃんは頑張ってくれていたんだな。」と思ったそうです。

最近では半年に一回くらいしか会わない父ですが、

やっぱり自分にとって特別なお父さんなんだな。 と思います。

そして母。 人時が旅立って全てをやってくれました。 葬儀屋からお寺、お墓、全て。 自分が全く使いものにならない間に全部やってくれました。 大好きな孫が亡くなったのに本当に頭が下がります。 ありがとう。

母の旦那さんのSさん。 母と一緒に全部やってくれた。 病院の法医学への行き帰り、車も運転してくれた。 Sさんは自分ら2人に泣きながら

「気のきいた事も言ってやれなくて、ごめんな。」と言いました。

全部伝わってるよ。

両親が離婚しなければ、また母が再婚しなければ会えなかった。 あんなにあんなに人時をかわいがってくれて。 本当にありがとう。 これからもよろしくお願いします。

自分らは子どもが亡くなって泣いていればいいのです。 つらいのは両親や弟たち。 かわいい孫、甥が亡くなったうえ、息子、兄にも気を遣わなければならない。 つらいよね。 本当に支えてもらっています。 いい家族。 みんな大好きです。 ありがとう。

ひとくん、ありがとう。

ひとくんが教えてくれたこと

④仲間への感謝

自分には大好きな尊敬するHYという先輩がいます。

人時が運ばれて独りぼっちになった自分は泣き崩れ先輩に電話しました。 早朝5時でしたのでさすがに出られませんでした。 人時が亡くなり、先輩にメッセージを送り、しばらくして電話をしました。

先輩は泣きながら「電話でてやれなくてごめんな。みんないるからな。」 と言ってくれました。

その言葉にどんなに支えられたか。 思い出すだけで涙がとまりません。

家に帰ってきてすぐ、先輩が来てくれました。

泣きながら強く抱きしめてくださり、

「すぐ来てやれなくてごめんな。みんないるからな。」 と言ってくれました。 自分も声をあげて泣きました。

先輩はいつも自分ら家族の事をとても大切に思ってくれていて、

結婚したときも、子どもができたときも、自分のことのように喜んでくれました。 自分が今のところに引っ越したのも先輩がいるから。

先日親父さんを亡くされたばかりなのに本当にありがとうございます。

他にもFacebookの投稿をみて、コメントをくれた方、

一緒に泣いてくれた方、本当にありがとう。

先輩が言ってくれたように、俺にはみんないるんだなと、思います。

今回人時が旅立って、散々泣きましたが、ほとんどが「人のやさしさ」でです。

ありがたい。

心強い。

大切な仲間をもつことができました。

ひとくん、ありがとう。 みなさん本当にありがとう。

よかったら人時に線香あげにきてやってください。

ひとくんが教えてくれたこと

⑤「人」との「時」を大切にする

人時はわずか8ヶ月の命でしたが凄いことをたくさんしました。

まずは、自分の離れ離れになった家族を一つにまとめたこと。

自分がどうしてもやりたかったことでした。 母親が再婚しているのもあり、自分や弟の結婚式でもなかなかうまくいきませんでした。 今回、儀式を全て終え父親が母、再婚相手のSさんに泣きながら握手して感謝をしていました。

自分から父が話しかけたり、 頭をさげているのを初めてみて、 ひときはすごいな。 と改めて感じました。

次に、泣きながら震えながらこの投稿や自分からの知らせを聞いてくれたみなさん。

今回の急な事実を知り、 子どもを抱きしめたと思います。

当たり前の日常がどれほど幸せなものかを噛みしめたと思います。

子どもを叱る時、夫婦でのささいなケンカ、

どうか少しでも人時や自分らのことを思い浮かべてみてください。 優しい気持ちになれたらな、 と思います。

今うちの妻は苦しんでいます。

一緒に散歩しても、抱っこしていたお腹が軽く突然下を向いてしまいます。 一緒に寝ていても、いつも妻のお腹の上で寝ていたひときの重さが無くなり、

一点を見つめています。

どうかみなさん、幸せな日常を噛みしめて生きてください。

いつも読んでくださりありがとうございます。

これからは人時がくれた、妻、長男との時間で見つけられたものを

随時、投稿しようと思います。

これからもみなさん、どうかよろしくお願いします。

みんな大好きです。

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Hさんは、毎日想いをアウトプットすることで、人とのつながりを持ち、

自分を保つようにしていたと言います。

大切な小さな子どもを失う痛み。 それを思うと心が引きちぎられそうになります。

どんなに想像しても、H夫妻の痛みを本当にわかることはできません。

人は、様々な出会いや別れに遭遇します。

そしてそれがなぜ起こるのか?という答えがわからないことのほうが多いかもしれません。

絶望的な状況の中で、絶望的になることもできるし、

その状況の中で、痛みを持ちながらも積極的な意味を見出すこともできます。

聖書のヨハネの福音書という中にこんな言葉があります。

『まことに、あなたがたに告げます。

一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、それは一つのままです。

しかし、もし死ねば、豊かな実を結びます。』

種が芽を出すときは、その種はパカッと割れます。

それは言い換えると種が死ぬ、ということです。

その種は死ぬけれど、それによって新たな命がそこから生まれます。

人の命が亡くなることはとても悲しくて辛いけれども、そこから学ばされること、新たな出会い、新たな命(意味)が必ずあるのです。

この言葉は、今まで何度も私を助けてくれました。

そしてH夫妻を見ていると、その言葉が本当なのだということをさらにリアルに感じるのです。

ひときくんが教えてくれたたくさんのこと。

それが、これを読むみなさんの日常の中に息づいていくことを心から願います。

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