新年度ですね~♪
多くの方が、新たな気持ちで新年度をスタート!という感じでしょうか?
私は、昔から年始とか新年度とか、季節や年の変わり目に、
気持ちを入れ替えるということがどうも理解できない人間だったんですよね。
それは、どんな変わり目も時間的経過の中では、始まりでも終わりでもなく、
ただの通過点でしかないと捉えていたからです。
しかし、ある時を境にその意識が変わったことがありました。 それは、今から7年ほど前の年末のこと。
この1年を振り返ってみよう!と勧められた機会があったので、
1月から12月までの出来事をひとつひとつ思い出してみることにしたんです。 それもめっちゃ細かく。
当たり前ですが、1年間ってたくさんの出来事があります。
そして、その出来事をひとつひとつじっくりと思いを巡らす中で、
その出来事とともに色々な人の愛や慰めや励ましを経験させてもらってきたということが、
記憶に蘇ってきたんですよね。
『自分一人の力で生きてるんじゃないんだ』ってその時すごく感動したんです。
あ〜、こんな大事なこと、結構忘れてたんだな〜って。
私は授業では、いかに人間の脳というのは忘却していくかということを
伝えています。
学習するにあたっては、「忘れる」ってことは困ることだけど、
人が健全に生きていくためには日々忘れるという能力が必須ですよね。 だって、20年前のとても辛い出来事を昨日のことのようにリアルに覚えていたら目の前のことができないですもんね。
でも脳は、何度も入ってくる情報は大事だと認識して覚えていきます。
なので学習する時には、いかに繰り返し(要は復習)を身につけていくかが鍵になります。
話を元に戻しますと、ということは良いことも悪いことも、思い出さなければ忘れていくもの。
大切なことは何度も思い出して、自分にとって益にならないことは意図的に思い出さないことが、生きて行くコツなのかな〜。
でも日常の中では気づくとそんなこと忘れてしまう。
だから、季節の変わり目に、自分が来た道、自分に与えられているたくさんのめぐみに
思いを馳せて、自分が行こうとしている方向のベクトルを定める。
今から先自分には何ができるのか?
どうありたいのか?
具体的にこの1年で何をしていくのか?
自分に与えられた能力、ミッションは何なのか?
「目標を立てる」ってそういうことなのかな。
すぐに忘れちゃうnaoさんは、季節の変わり目に
ちょっとそんな事を思いながら少しずつ前に進むのでした。