2年前に見た映画の感想〜♪
(2013年2月22日 My Facebook より抜粋)
映画『ひまわり』
観てきました〜! 東京で暮らし始めて丸7年が経とうとしていますが、
出不精な私は映画館に行ったのは、今日で3回目。 少なっ! (映画は家で観る事がほとんどなもんで)
この映画、映画館で観ることができてほんまに良かったです。
実話に基づいた映画で、舞台は1959年と2012年の沖縄。 (ネタバレあり)
1959年。
沖縄戦で多くの命を失った後に、平和を望み一生懸命働く人々を襲った米軍のジェット戦闘機の墜落事故。 炎上したジェット戦闘機は、民家を押しつぶしながら、宮森小学校に激突。 多くの犠牲者を出しました。
2004年にも、普天間基地から飛び立ったヘリコプターが沖縄国際大学に墜落。 幸いにも民間人の死傷者はいませんでした。
調べてみましたが、2004年の事故当時、沖縄は日本に返還後だったにも関わらず、 大学構内が占領時のように米軍の管轄・管理下に置かれ、大きな問題になったそう。
1959年の事故を体験し生き残った方たちと、現代の大学生たちが、それぞれの視点で見た沖縄基地の問題、そして抱えた傷。
宮森小学校の事故を体験した方一人一人に、それぞれの背景とともにそれぞれの苦しみがあり、
それを長年に渡り持ち続けている痛みや重さが伝わってきて、 何とも言えない複雑な思いになりました。
現代の生活の中でも、基地のそばでは日々飛行訓練の騒音、米軍とのトラブル、基地で働く日本人の葛藤・・・
そういった中で必ず出てくるのが、ネガティブなエネルギー。 それだけに目を留めると苦しくなります。 でも、それらの体験を不器用なゆえ、時にはまわりを傷つけながらも消化し、ポジティブなエネルギーに変えていくその姿は、 人に希望と力を与えてくれるように思いました。
学校の花壇のひまわりを折って担任の先生に渡した男の子が、
その直後に事故で亡くなったシーンがありました。
それを現代の大学生が、ひまわりによって命が繋がっているというような意味付けをしていました。
そして最後に、宮森小学校の事故で生き残った方のことば。 「ずっと忘れようと思ってたけど、忘れられなかった。でも、忘れてはいけない。忘れない。」 (そんな感じだっと思います)
私は歴史や社会情勢などにかなり疎く、この事故のことはどちらも全然知りませんでした。 昨年、沖縄戦の隠された真実を、HEVENESE BRIDGE というイベントで学ぶ機会がありましたが、そこでも目から鱗のことばかり。
そう、私は歴史のことをほとんど何も知らない。 気がつくと自分の生活で精一杯になっています。
でも、今知らないなら、これからそれを学べばいい。
この映画でも多くのことを教えてくれました。
だから、その「忘れない」という言葉の背景にあるものを、
私たちは受け継いでいかなければならないと思うのです。
それが、「ひまわり」という花で描写された命のバトンタッチなのではないかと思うのです。
歴史という事実を知ったとき、その受け継がれてきた文化、思想、命、すべてが尊くなり、 歴史を知らない自分だけの生活のちっちゃな視点とは、全く違うものになります。
そして、歴史というものの上に、しいては多くの人々の犠牲の上に自分の命や生活があることを知ること。 また、それを受け継いだ者として、これからどんな生き方をしていくのか、それをどう次にバトンタッチしていくのか。
また、深く考えさせられた今日でした。
公式Webサイト http://www.ggvp.net/himawari/